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はないく(執筆/杉谷 啓子)

更新日:2020年4月27日


花育の活動を始めてから10年が過ぎた。子ども達の元気な声と笑顔に包まれた10年だった。花育と聞いてもまだピンとこない方も多いだろう。なぜ、花育なるものがブルームネットで生まれたのか、簡単に話そう。

それは、13年前、私が手術を無事に終え、新しい抗がん剤治療が始まって5か月後の事。

夫と一緒に九州に出かけた。そこで運命の出会い。ハウステンボスでの花育教室。幼児、少年、少女が20名ほど集まっていて、ペットボトルで花器を作り、何種類もの花を思い思いに飾っていた。さきほど皆で敷地内から摘んできたばかりのコスモスも一緒に。

一部始終を見学することができたのは本当にラッキーだった。さらに、出来上がった自分の作品を、まるで宝物のように大事に持ち帰る子ども達の姿が印象的だった。付き添いのおばあちゃんが「私には絶対もたせてくれないんですよ」と笑っていた。少女にとってこの花育教室はずっと記憶の中に残るんだろうなぁと、少女の気持ちが伝わってきた。この時の光景が数か月先まで続くがん治療への不安を抱いていた私をすーっとひっぱり上げてくれた瞬間だったと言っていいのかもしれない。

「なんて素敵な活動なんだろう」見学直後、私は夫に「これ、やりたい!!」と伝えていた。準備に約2年がかかった。君津中央公民館で花育活動として第一回目を迎える事ができ、今に至っている。現在は、八幡台幼稚園と、小糸保育園の2か所で行っている。毎回、毎回、発見があって楽しい。

私たちは花生産者であって、生け花の先生ではない。私たちが目指すのは、○○流の型ではなく、子ども達が自由な発想で生花に触れ、生ける事。子どもの想像力は豊かだ。思いもかけない作品が出来る。花切バサミに神経を使って一輪一輪の花を切り、完成させた自分の作品は自信満々の逸品だ。それが食卓に飾られたなら、きっと夕飯の会話も弾むだろう。そして母親は、花育を通して我が子の成長を感じる、という。有難い感想も沢山いただく。花の力…果てしない。子ども達の「花が好き」「またやりたい」という原点に流れる気持ちをこれからも大切にしていきたい。

ブルームネットの女性4人とスタートした花育。現在は9名で活動している。仲間がいたから、続けてこられた。感謝です。これからも楽しみましょう。2年前に他界した夫は、どんな時もプラス志向の人だった。花育にも「ボクのできる事は何でもやるよ」とよく協力してくれました。今年の花育もきっと笑顔で見守ってくれることだろう。さぁ、今年はどんな子ども達と会えるかな。









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